きっかけは、元ブラック企業での激務時代。「時間管理を制する者がビジネスを制する」なんて偉そうなことを考えて、評判の良いタスク管理アプリの有料版に課金したんです。機能は確かに素晴らしかった。プロジェクト管理、時間トラッキング、チーム連携、レポート機能まで完備。

最初の1ヶ月は張り切って使いました。タスクを細かく分類し、優先順位をつけ、進捗を記録する。「これで人生変わる！」そう思っていました。

ところが現実は厳しい。長男の夜泣きで寝不足、次男のイヤイヤ期、三男の離乳食。妻のサポートをしながら仕事もこなす毎日。ツールにデータを入力する時間すらない。気づけば「今日もアプリ開いてない…」という日が続きました。

3ヶ月目には完全に使わなくなったのに、解約を忘れてさらに3ヶ月。合計18000円を無駄にしました。同じような経験、ありませんか？

Statistaの調査によると、有料のタスク管理アプリを契約している人のうち、約67%が3ヶ月以内に使わなくなっているというデータがあります。つまり、挫折しているのはあなただけではない。多くの人が同じ壁にぶつかっているんです。

そんな僕に決定的な気づきを与えてくれたのは、意外にも当時小学3年生だった長男の何気ない一言でした。

ある日の夕方、僕がいつものように手帳とにらめっこしながら「明日のタスクを整理しなきゃ」とブツブツ言っていると、宿題をしていた長男がこう言ったんです。

「お父さん、毎日同じこと言ってるけど、なんで毎日計画立て直してるの？」

ハッとしました。確かに僕は毎日のように「今日は時間が足りなかった」「明日こそはもっと効率的に」と同じことを繰り返していたんです。

「それはね…」と説明しようとして、言葉に詰まりました。なぜなら、僕自身もその答えがわからなかったからです。

長男は続けました。「僕、疲れてる時は漢字の練習全然進まないけど、元気な時はサクサクできるよ。お父さんも疲れてる時と元気な時で違うんじゃない？」

子供の純粋な視点に、僕は完全に打ちのめされました。

確かに、疲れ切っている平日の夜に3時間の作業計画を立てても、実際は30分で集中力が切れる。一方で、週末の朝一番なら同じ作業が1時間で終わる。この現実を、僕は「時間の使い方が下手だから」と片付けていたんです。

時間管理ツールが月3000円もするのに結果が出ない理由が、ようやく見えてきました。どんなに精緻なスケジュールを組んでも、そのスケジュールを実行する「エネルギー状態」を無視していたら、机上の空論になってしまう。

市場に溢れる時間管理手法の大部分が、この本質的な問題を見落としているんじゃないか。そう考えると、なぜ多くの人が時間管理で挫折するのかが腑に落ちました。

子供に教えられた僕は、その日から全く違うアプローチを取り始めることになります。

息子の言葉で「時間管理」の正体に気づいた僕は、まず手始めに月3000円のツールを解約しました。そして、誰でも持っているもので実験を始めたんです。

Googleカレンダーと、スマホの標準メモ帳。たったこれだけ。

最初は「こんな単純なもので変わるわけない」と思っていました。でも、やってみると驚くべきことが起きたんです。

僕が実践したのは「エネルギー管理」という考え方。時間を管理するのではなく、自分のエネルギーがいつ高く、いつ低いのかを2週間ひたすら記録してみました。

すると、面白いパターンが見えてきました。僕の場合、朝の6時～9時と夜の21時～23時が最もエネルギーが高い。逆に昼食後の13時～15時は確実にエネルギーが下がる。

これまで僕は、昼食後の眠い時間帯に重要な仕事をやろうとして「なんで集中できないんだ」と自分を責めていました。でも、それは意志力の問題じゃなくて、単純に体の自然なリズムだったんです。

この単純な方法で、3か月後には副業収入が月20万円、半年後には50万円に到達しました。使ったツールは無料のGoogleカレンダーとメモ帳だけ。追加費用はゼロ円です。

実際、私は朝の6時～9時の3時間で、記事執筆やクライアント提案書の作成といった「頭を使う重要業務」を集中的に処理しました。一方で、昼食後の低エネルギー時間には、メールチェックや資料整理といった「手を動かすだけの作業」を配置。

結果として、同じ24時間でも生産性が3倍になりました。これは誇張ではありません。エネルギーが高い時間に重要作業をすることで、作業スピードが上がり、ミスも減り、何より精神的な疲労が劇的に軽減されたんです。

さて、エネルギー管理の効果を実感した僕ですが、最初はどうやって実践すればいいか迷いました。なぜなら、僕自身が会社員から独立した経験があり、妻は子育てをしながらパートをしていて、さらに周りには学生の頃から付き合いのある友人たちがいる。みんなそれぞれ全く違う生活パターンなんです。

でも、半年間の試行錯誤で分かったことがあります。エネルギーが高まるタイミングは人それぞれですが、大きく分けると3つのパターンに集約されるということ。

私自身、最初は「成功者は朝型だから」と無理に早起きを続けましたが、体調を崩しただけでした。夜型の自分を認めた途端、生産性が爆上がりしたんです。

エネルギー管理を様々な職種で実践できることが分かったところで、今度は別の壁にぶつかりました。家族との関係です。

僕の場合、朝5時に起きて集中時間を確保していたんですが、ある日妻から言われたんです。

「あなたが早起きするのはいいけど、私も早く寝たいのに一人で夜の家事をやるのがしんどい」

そして子供たちからも「お父さん、なんで最近一緒に遊んでくれないの？」という声が。

ここで気づいたんです。どんなに効率的でも、家族に負担をかけたり、罪悪感を感じながら続ける習慣は必ず破綻する、と。

そこで編み出したのが『習慣化の3原則』です。

この3原則を実践してから、妻は「前より家族時間が増えた気がする」と言ってくれるようになりました。子供たちも「お父さん、今日は集中タイム？頑張って！」と声をかけてくれます。

これは私自身の体験であり、万人に当てはまるわけではありません。しかし、家族との関係を大切にしながら副業を継続するという視点は、多くの人にとって重要な要素だと確信しています。

ここまで僕の体験談をお話ししてきましたが、正直言うと「でも、これって本当に僕にもできるのかな？」って思いませんか？

実際、僕のところには「エネルギー管理、興味はあるけど何から始めればいいか分からない」「自分の場合はどのパターンが合うんだろう」といった相談が増えてきました。

そこで考えたんです。同じ悩みを抱える方々に、もう少し具体的なサポートができないかと。

僕自身、最初は手探り状態で半年もかかってしまいましたが、今振り返ると「最初にこれを知っていれば、もっと早く結果が出せたのに」ということがたくさんあるんです。

例えば：

• あなたの生活パターンに最適なエネルギー確保の時間帯
• 家族や職場の理解を得ながら習慣を定着させる具体的な進め方
• 途中で挫折しそうになった時の対処法
• 無料ツールの効果的な活用方法

これらを体系的にまとめて、実際に実践していただける内容を、僕のメルマガで配信しています。

毎日少しずつ、あなたのペースで進められるよう設計しています。3児の父である僕が、家族との時間を大切にしながら実践してきた方法だからこそ、無理なく続けられると思います。