正直に告白します。私は2年間で50万円以上を情報商材に費やし、何の成果も得られませんでした。

当時の私は、今のあなたと同じような状況にいたのかもしれません。「簡単に稼げる方法があるはず」「自分だけが知らない秘密のテクニックがあるに違いない」そんな甘い期待を抱いて、次から次へと商材を購入していました。

最初に手を出したのは「1日30分の作業で月収30万円」という謳い文句の商材でした。2万8千円。高額でしたが、それで人生が変わるなら安いものだと思いました。しかし、蓋を開けてみれば当たり前のことしか書かれておらず、具体的な手法は別の商材を買わなければ分からない仕組みでした。

それでも諦められず、今度は「秘密のSEO手法」「裏技的なマーケティング戦略」「限定公開のノウハウ」といった商材に次々と手を出しました。気がつけば、部屋には未開封のDVDや印刷すらしていないPDFファイルが山積み。通帳の残高は確実に減り続けていました。

最も痛烈だったのは、40万円のコンサルティング商材を購入した時です。「個別指導で確実に結果を出す」という言葉に釣られましたが、実際は月1回の形式的なメールのやり取りだけ。具体的なアドバイスは皆無で、「もっと頑張りましょう」という精神論ばかりでした。

なぜこんな話をするのか。それは、あなたに同じ失敗をしてほしくないからです。そして何より、私自身がこの地獄から抜け出せたのは、ある重要な「気づき」があったからなのです。

この経験を通じて分かったのは、本当に価値のある情報とガラクタを見分ける目を養うことの重要性でした。今回は、その痛烈な体験と、そこから得た教訓をすべてお伝えします。

情報商材を買い漁った結果、私の手元には膨大な量の「テンプレート」と「テクニック集」が残りました。

その中でも特に多かったのが、CTAの配置方法やDM文章術に関するノウハウです。「ここにボタンを置けば必ずクリックされる」「この文言を使えば100%返信が来る」といった、まるで魔法のような触れ込みでした。

私は真面目にそれらを実践しました。CTAボタンの色を変え、配置を調整し、文章の構成を完璧に模倣しました。教材で推奨されていた「心理学的トリガー」も全て組み込みました。

しかし結果は惨憺たるものでした。

DMを送っても既読スルー。投稿にはいいねすらつかない。たまについたコメントも社交辞令レベル。完璧にテンプレート通りにやっているのに、なぜ反応がないのか。当時の私は本気で理解できませんでした。

今振り返ると、その理由は明確です。

私が発信していた内容には「私自身」が全く含まれていなかったからです。テンプレートをなぞった文章、誰でも知っているような表面的な情報、他の発信者の劣化コピーのような投稿。読む側からすれば「またこのパターンか」と思われて当然でした。

さらに致命的だったのは、私自身に実績や独自の価値がなかったことです。CTA配置がどれだけ完璧でも、そこに導かれる先のコンテンツに価値がなければ、人は反応しません。これは当たり前のことなのに、テクニックに夢中になっていた当時の私には見えていませんでした。

情報商材業界は、こうした本質的な価値創造をすっ飛ばして、表面的なテクニックだけで成果が出るかのような幻想を売り続けています。しかし現実は違います。テクニックは価値があってこそ機能するものであり、価値のない発信にどれだけテクニックを重ねても、結果は変わらないのです。

テクニックに頼った結果、私は重要な事実を見落としていました。稼げない人には、属性に関係なく共通するパターンが存在するということです。

会社員のあなたなら、こんな思考に陥っていませんか？「副業で月5万稼げれば楽になる」「土日だけの作業で結果を出したい」「会社にバレない方法を知りたい」

主婦の方は？「家事の隙間時間で稼ぎたい」「子供が寝ている間にできる仕事がほしい」「パート代程度稼げればいい」

学生なら？「バイトより効率的に稼ぎたい」「就活に有利になるスキルも身につけたい」「初期費用をかけずに始めたい」

フリーランスは？「安定した収入源がほしい」「単価を上げる方法を知りたい」「営業せずに仕事が取れる仕組みを作りたい」

どれも一見合理的に見えます。でも、これらの思考こそが「稼げない人」の共通パターンなのです。

私はこれまで500人以上の相談に乗ってきましたが、稼げない人は例外なく「楽をしたい」「効率を求めたい」「リスクを避けたい」という3つの思考に支配されています。

会社員は時間の制約を言い訳にし、主婦は環境の制約を理由にし、学生は経験不足を盾にし、フリーランスは不安定さを恐れる。属性は違えど、根本は同じです。

「今の状況を変えたくない」のに「結果だけは変えたい」という矛盾した願望を抱いているのです。

厳しい言い方をすれば、あなたが稼げないのは会社員だからでも、主婦だからでも、学生だからでもありません。現状維持の安全圏から一歩も出ようとしない思考パターンが原因なのです。

そんな迷路のような状況から抜け出すきっかけとなったのは、意外にも飲み会での何気ない会話でした。

当時私は、自分の状況に行き詰まりを感じながらも、同じことを繰り返していました。新しいテクニックを学んでは試し、失敗してはまた別の手法を探す。完全に悪循環に陥っていたんです。

ある夜、大学時代の友人たちとの飲み会で、たまたま私の副業の話になりました。私は恥ずかしながら、「なかなか結果が出なくて…」と愚痴をこぼしていました。

その時、普段は物静かな友人の一人が、こう質問してきました。

「お前が売ろうとしているものって、お前自身が心から欲しいと思える？」

この質問を聞いた瞬間、私の頭の中で何かがカチッと音を立てました。

考えてみてください。私はこれまで、「どう売るか」「どう伝えるか」「どこに配置するか」ばかりに注目していました。でも、「なぜその人がそれを必要とするのか」「その人の立場になって考えたことはあるか」という視点が完全に欠けていたんです。

友人の質問に対して、私は答えることができませんでした。なぜなら、自分が紹介していた商品やサービスを、私自身が本当に必要だと感じていなかったからです。

その夜、家に帰ってから私は深く考え込みました。顧客の立場に立って物事を見たことが、果たして一度でもあっただろうか？相手の悩みや状況を本当に理解しようとしたことはあるだろうか？

答えは「NO」でした。

私が学んだテクニックは全て「売り手目線」のものばかり。相手の心理や状況を無視して、一方的に情報を押し付けていただけだったんです。

この気づきが、私の全てを変えました。

その一つの質問をきっかけに、私は根本的に視点を変えることができました。そして、それから約8ヶ月後に月収200万円を達成したのです。

しかし、この数字の裏側にある本当の価値は、金額そのものではありません。顧客心理を読む本質的思考法を身につけたことで、安定して成果を出せるようになったことです。

月収200万円を達成した月、私がやったことは驚くほどシンプルでした。CTAを工夫することも、目新しいテクニックを使うこともありませんでした。ただひたすら、顧客の深層心理と向き合い続けただけです。

具体的に何をしたのか。私は、過去に反応の良かった投稿や、問い合わせをくれた人たちのメッセージを徹底的に分析しました。そして気づいたのは、彼らが求めているのは「答え」ではなく「理解されること」だったということです。

例えば、副業で悩む会社員の方から来る相談を見返してみると、表面上は「稼ぎ方を教えて」という内容でも、その奥には「今の生活から抜け出したいけど、何から始めればいいかわからない」という不安や迷いが透けて見えました。

主婦の方からの相談も同様です。「隙間時間で稼げる方法」を求めているように見えて、実際には「家族に迷惑をかけずに自分も何か貢献したい」という想いを抱えていることがほとんどでした。

この気づきから、私は発信の仕方を180度変えました。テクニックを教えるのではなく、まず彼らの気持ちに寄り添うことから始めたのです。

「きっと今、こんな気持ちじゃないですか？」「その不安、私も同じように感じていました」そんな共感から入り、その上で具体的な解決策を提示する。この順番を変えただけで、反応は劇的に変わりました。

月収200万円達成の裏側にあったのは、この顧客心理への深い理解でした。表面的なニーズではなく、その人の本当の悩みや願望を読み取り、それに応える。これこそが、どんなテクニックよりも強力な武器になるのです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

今、あなたの前には二つの道があります。

一つ目は、これまでと同じ道です。「この記事は参考になった」と思いながらも、明日にはまた別の「魔法のテクニック」を探し続ける道。思考停止したまま、テンプレートやノウハウに依存し続ける道です。

二つ目は、本質的な成長を選ぶ道です。顧客心理を読み解く力、相手の立場で考える思考法、そして何より「なぜそれが有効なのか」を自分の頭で理解する力を身につける道です。

厳しいことを言いますが、多くの人は一つ目の道を選びます。なぜなら、それが楽だからです。自分で考える必要がなく、言われた通りにやるだけで済むからです。

しかし、私が50万円の授業料を払って学んだ教訓をお伝えします。テンプレートは一時的な成果しかもたらしません。本当に安定した成果を得たいなら、本質的な思考力を鍛えるしかないのです。

もしあなたが二つ目の道を選ぶなら、私は全力でサポートします。顧客心理の読み方、本質的思考法、そして実際のケーススタディを通じて、あなたの成長を支援したいと思っています。

選択はあなた次第です。