元インフルエンサーが暴露する『フォロワー10万人でも月収20万円だった理由』
第1章:【告白】
突然ですが、あなたにお聞きします。フォロワー10万人のアカウントがあったら、月にいくら稼げると思いますか?
100万円?50万円?少なく見積もっても30万円くらいは余裕だと思うでしょう。
僕も3年前まではそう思っていました。
実際に僕は、2年間必死に頑張ってフォロワー10万人を達成しました。毎日3回の投稿、100件以上のコメント回り、月2回のプレゼント企画。土日も関係なく、朝6時から夜中まで画面に向かい続けました。
結果、フォロワー10万人という数字は手に入れました。でも、月収は20万円程度。しかも、その20万円を稼ぐために月200時間以上を費やしていたので、時給換算すると1000円にも満たない状況でした。
「なぜこんなことになったんだろう」
当時の僕は、この現実を受け入れることができませんでした。フォロワー数という表面的な成功指標に踊らされ、本質的な価値提供を見失っていたのです。
毎日投稿していたのは、他のアカウントの真似事ばかり。コメント回りも、相手の投稿をろくに読まずに「素晴らしい投稿ですね!」の連打。プレゼント企画に至っては、ただの釣り餌でした。
その結果、集まったのは「無料のものが欲しい人」「なんとなくフォローした人」「相互フォロー目的の人」ばかり。僕の発信に本当に価値を感じてくれる人は、ほとんどいませんでした。
これは僕だけの話ではありません。今この瞬間も、同じような手法で「インフルエンサーを目指そう」と頑張っている人が数多くいます。そして、多くの人が僕と同じ現実に直面することになります。
今日から、僕がなぜこの状況に陥ったのか、そして本当に価値のある発信とは何なのかを、実体験をもとにお話ししていきます。
第2章:指導者が教えてくれなかった業界の闇
なぜこんなことになったのか。
実は、僕がフォロワー10万人で月収20万円という現実に直面した時、最初は「自分のやり方が悪いんだ」と思いました。
指導者に相談すると、決まって同じ答えが返ってきます。
「もっと価値提供しましょう」
「エンゲージメントを高めましょう」
「ターゲットを絞りましょう」
でも、冷静に業界全体を俯瞰してみると、とんでもない真実が見えてきたんです。
**この業界は構造的に破綻している**
考えてみてください。今、SNSマーケティングを教える指導者が何人いると思いますか?
僕が調べた限り、インスタだけでも「集客コンサル」「SNS起業」などのハッシュタグで数万のアカウントが存在します。
みんな同じことを教えています。投稿頻度、ハッシュタグ戦略、ストーリーズ活用法…まったく同じテンプレートです。
当然ですよね。みんな同じオンラインスクールで学んだか、同じ成功者の真似をしているだけなんですから。
**差別化なんて不可能な理由**
ここで気づいたんです。なぜ同じ手法を実践しても成果が出ないのか。
答えは簡単でした。**市場が完全に飽和している**からです。
例えば「副業で月30万稼ぐ方法」というコンテンツ。今日だけでも何百人が同じようなタイトルで投稿しているでしょう。
ユーザーからすれば、どれも同じに見える。差別化なんてできるわけがないんです。
**指導者が絶対に教えない真実**
でも、なぜ指導者たちはこの現実を教えてくれないのでしょうか?
理由は明白です。**生徒が成功してしまったら、もうコンサルは必要なくなる**からです。
「まだ努力が足りない」「もう少し頑張れば結果が出る」
こんな言葉で希望を持たせ続けることで、継続的にサービスを購入してもらう。これが彼らのビジネスモデルなんです。
僕が2年間で指導者に支払った金額は総額150万円。でも結果は月収20万円止まり。
今思えば、僕は「お客さん」だったんです。成功者ではなく、指導者が稼ぐための大切な収入源として。
この構造に気づいた時、すべてが腑に落ちました。
第3章:転機となった「構図を読み解く力」の発見
そんな迷路のような日々を送っていた時、一つの出会いが僕の人生を変えました。
それは、マーケティング会社を経営している経営者との出会いです。彼は僕のアカウントを見て、こう言いました。
「君は戦術ばかりやっているね。でも戦略が見えない」
最初は意味がわかりませんでした。戦術も戦略も同じようなものだと思っていたからです。
彼が教えてくれたのは「構図を読み解く力」でした。
例えば、僕がフォロワー10万人で月収20万円だった理由。それは単純に「購買力のない層にリーチしていたから」でした。
僕のフォロワーの大半は、情報収集はするけれど実際に商品を購入する段階にない人たちだったのです。一方で、フォロワー5000人でも月収100万円を稼ぐ人は、明確に「今すぐ客」にアプローチしていました。
これは投稿の質や量の問題ではありません。市場構造を理解しているかどうかの違いでした。
さらに衝撃的だったのは、本当に稼いでいる人たちの顧客獲得方法です。彼らはSNSを「入口」としてしか使っていませんでした。本当の勝負は、個別のコミュニケーションで深い関係性を構築することにあったのです。
僕はこの時初めて気づきました。行動量を増やすことではなく、物事の本質を見抜く洞察力こそが成功の鍵だということに。
表面的な数字に踊らされるのではなく、その背後にある構造を理解する。これができれば、少ない労力で大きな結果を出すことができる。
この発見が、僕のビジネス人生における最大の転機となりました。
第4章:本質的価値提供で収益10倍を実現した戦略
「構図を読み解く力」を身につけた僕が、次に取り組んだのは完全な戦略転換でした。
今まで1万人にリーチすることを目標にしていた僕は、たった100人の濃い見込み客にフォーカスすることにしたのです。
具体的には、こんな戦略を実行しました。
**1人1人との深い対話を重視**
DMやコメントで表面的なやり取りをするのではなく、その人が抱える本質的な課題を徹底的にヒアリング。時には1時間以上の通話で悩みの根本原因を探りました。
**個別最適化されたソリューション提供**
同じ商品を大量に売るのではなく、1人1人の状況に合わせたオーダーメイドの解決策を提案。価格も相手の予算と価値に応じて柔軟に設定しました。
**長期的な関係性構築**
「売って終わり」ではなく、3ヶ月、6ヶ月と継続的にサポート。お客様の成功が僕の成功という思考に完全にシフトしました。
その結果、驚くべき変化が起こりました。
フォロワー数は10万人から3万人に減りました。しかし、月収は20万円から200万円に跳ね上がったのです。10倍です。
最も印象的だったのは、お客様からの反応の変化でした。
「こんなに真剣に向き合ってくれる人は初めてです」
「表面的なノウハウではなく、本質的な問題解決ができました」
こうした声が続々と届くようになりました。
そして気がついたのです。真の価値提供とは、多くの人に届けることではなく、目の前の1人を本気で成功させることだったのだと。
この戦略転換から1年後、僕の月収は安定して200万円を超え、最高月収は350万円に達しました。
フォロワー数という虚構の指標に踊らされていた過去の自分が、今では別人のように思えます。
第5章:思考停止から脱却する3つのステップ
前章で僕の戦略転換をお話ししましたが、「でも具体的にどうすればいいの?」と思われたかもしれません。
実際、僕自身も最初は「構図を読み解く力」と言われても、何から始めればいいのかわかりませんでした。
経営者の方にその疑問をぶつけたところ、こう答えてくれました。
「君はまず、『なぜ?』を3回繰り返す習慣をつけなさい」
これが、僕の思考停止からの脱却の第一歩でした。
**ステップ1:表面的な情報に「なぜ?」を3回繰り返す**
例えば「フォロワーを増やせば稼げる」という情報に対して:
– なぜフォロワーが多いと稼げるのか?
– なぜその理論が自分に当てはまるのか?
– なぜその手法が今も有効なのか?
これだけで、ほとんどの表面的な情報の矛盾が見えてきます。
**ステップ2:成功事例の「前提条件」を洗い出す**
指導者の成功事例を鵜呑みにせず、その人が成功した時代背景、市場環境、持っていたリソースを徹底的に調べました。すると、今の自分には適用できない条件が山ほど見つかったのです。
**ステップ3:自分の置かれた現実から逆算する**
最後に、他人の成功法則ではなく、自分が今持っているリソースと市場環境から逆算して戦略を組み立てました。
この3ステップを実践した結果、僕は業界の「常識」に振り回されることがなくなり、本質的な価値提供ができるようになったのです。
次の章では、この思考法を使って具体的にどんな行動を取ったのか、さらに詳しくお話しします。
第6章:【最後に
ここまで僕の実体験を通して、業界の現実をお話ししてきました。
最後に、あなたに明確な選択肢を提示したいと思います。
**テンプレートビジネスを続けるか、本質的思考を身につけるか。**
巷には「●●するだけで月収100万円」「コピペするだけで成功」といった情報が溢れています。でも、冷静に考えてみてください。
もし本当にテンプレートだけで成功できるなら、なぜその手法を教える人は無料で教えないのでしょうか?なぜ有料でその情報を売っているのでしょうか?
答えは簡単です。テンプレートを売ることが、彼らにとって一番儲かるビジネスだからです。
実際にそのテンプレートで成功している人はほとんどいません。テンプレートを実践している時点で、あなたは「消費者」の立場に回ってしまっているのです。
僕が「構図を読み解く力」と出会って学んだのは、まさにこの構造でした。
**成功する人は自分で構図を読み解き、戦略を立てる。**
**失敗する人はテンプレートに依存し、思考停止する。**
これが現実です。
フォロワー10万人で月収20万円だった僕が、1万人で月収200万円を実現できたのは、テンプレートを捨てて本質的な思考を身につけたからです。
今のあなたに必要なのは、また新しいテンプレートでしょうか?それとも、自分で構図を読み解き、戦略を立てられる力でしょうか?
もし後者を選ぶなら、僕があの経営者から学んだ「構図を読み解く力」を体系化した内容を、少数の方限定でお伝えする準備があります。
テンプレートではなく、本質的な成長を求める方だけに。
選択はあなた次第です。
FAQ(よくある質問)
Q1. フォロワー数が多いのに売上が伸びません。何がズレていますか?
「数」ではなく「質(購買意欲 × 必要性認知)」が欠けています。記事でも述べた通り、フォロワー10万人で月収20万円という現象は珍しくありません。リーチの総量よりも、誰に・どの文脈で・どの導線で届けるか(構図)が鍵です。
Q2. 指導者から“もっと行動量を”と言われます。増やせば改善しますか?
飽和市場では「量の上積み」はむしろ非効率になりがちです。投稿頻度やコメント回りよりも、購買力のある層に届く戦略(入口の設計と深い関係構築)に時間配分を切り替えてください。
Q3. プレゼント企画でフォロワーは増えましたが売上がゼロです。
無料獲得動機と購買動機は別回路です。企画で集まった層は「無料期待」のラベリングが固定化しやすく、長期的に収益性を毀損します。虚栄指標ではなく、成約に近い接点(課題深掘り・個別対話・導線の整備)を重視しましょう。
Q4. 具体的に“構図を読み解く力”とは何をするのですか?
①誰に(購買タイミング・文脈・障壁)②何を(必要性で語る価値提案)③どの導線で(SNSは入口・本質は個別最適化)を設計し、空白地帯と差別化の根拠を明文化することです。
Q5. フォロワーが減るのが怖いです。絞り込んでも大丈夫?
問題ありません。記事の通り、総フォロワーを減らしても収益が10倍になった事例があります。少数精鋭の“今すぐ客”に届く密度が収益のレバーです。
Q6. まず最初の一歩は?
「なぜ?」を3回。①なぜその施策が効くのか②なぜ自分の状況に当てはまるのか③なぜ今の市場でも通用するのか――前提が崩れる施策は捨て、100人の濃い見込み客へ導線を設計しましょう。
本質にピントを合わせる。
フォロワー数ではなく、必要性で選ばれる設計へ。まずは一緒に“構図”から整えましょう。
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📌筆者情報|名無しのマーケターとは
普段は法人向けにマーケティング設計を行う裏方です。
世の中で「当たり前」に見える商品やサービスの背後で、
その“当たり前”をどう成立させるかを考え、実装している仕事をしています。
W杯関連プロジェクトやプロ野球チームのプロモーション、
米国大手の格付け機関で高評価を受けた企業の独立支援なども手がけてきました。
いわば「誰も気づかない形で成果を出す」タイプの黒子的マーケターです。
……そんな人間が、なぜ表に出てきたのか?
理由はただ一つ。
SNS界隈で見かける「ドヤ顔マーケティング論」に対する違和感と、
その裏で疲弊していく“本気で努力している人”の存在にあります。
このブログでは、
目立たない・騒がない・でも確かに成果が出続ける——
「本当のマーケティング構造」について、最小限の発信をしています。