こんにちは。元広告代理店でマーケティングをやっていた者です。

先日、私のコンサル生から嬉しい報告がありました。「ついに月収50万円を達成しました！」という連絡です。彼は半年前まで、フォロワーは1万人いるのに月の売上が5万円にも満たない状況でした。

でも正直に言うと、私自身がこんなことを偉そうに語れる立場ではありませんでした。

実は私、広告代理店時代の知識とプライドがあだとなって、個人の発信では散々な失敗を重ねていたんです。

当時の私は「良いコンテンツを作れば必ず売れる」と信じ込んでいました。毎日投稿を続け、フォロワーも順調に増えていく。「よし、この調子だ」と思っていたんです。

ところが、いざ商品を販売してみると…全然売れない。

5000人のフォロワーがいるのに、商品購入者は3人だけ。売上は月2万円程度。経費を差し引くと、ほぼ赤字でした。

「なぜだ？コンテンツの質は悪くないはずなのに…」

その後も試行錯誤を続けましたが、結果は変わりません。フォロワーは1万人を超えたのに、収益は月5万円止まり。まさに今、あなたが直面している状況と同じだったんです。

プライドが邪魔して、誰にも相談できない日々。「元広告代理店なのに、なぜこんなに売れないんだ」という焦りばかりが募りました。

でも、この失敗があったからこそ、今のコンサル生たちに的確なアドバイスができるようになったんです。

もしあなたが「フォロワーは増えるけど売上につながらない」と悩んでいるなら、それは決してあなただけの問題ではありません。私も含め、多くの発信者が通る道なんです。

そんな私が痛感したのは、この市場に蔓延る「テンプレートビジネス」の問題です。

「これさえ使えば売れる！」「コピペでOK！」そんな甘い言葉で溢れていますよね。私も当初、そういった教材を買い漁りました。キャッチーなタイトルの付け方、定型文の組み合わせ方、数字を使った訴求方法…

確かに一時的には反応が取れることもありました。でも、続かないんです。なぜなら、読者の心に響いていないから。

広告代理店時代、私は数億円規模のキャンペーンを手がけていました。そこで学んだのは、「人は感情で行動し、理論で正当化する」という原則です。でも、テンプレートはその真逆。理論から入って、感情を置き去りにしているんです。

実際、私のコンサル生たちの多くが最初に陥る罠がこれでした。「先生、この型通りにやっているのに反応が取れません」と相談されるのですが、よく見ると読者の気持ちを全く考えていない。

たとえば、「今だけ限定！」というフレーズ。これ、もう読者は飽きているんです。毎日のように目にする言葉に、心は動かされません。

本当に残酷な現実をお伝えしますが、テンプレートに依存している限り、あなたの発信は「その他大勢」の中に埋もれます。なぜなら、同じテンプレートを使っている人が何万人もいるからです。

私が月収5万円から抜け出せたのは、テンプレートを捨てて、目の前にいる一人の読者と向き合うことを始めてからでした。その人が今、どんな悩みを抱えているのか。どんな感情でいるのか。そこに寄り添う言葉を見つけることから、すべてが変わったんです。

そんな私の転機となったのは、ある飲み会での出来事でした。

広告代理店時代の同期と久しぶりに集まった時のことです。みんなそれぞれ転職したり起業したりしていて、近況報告をしていたんです。

その中で一人の友人が言ったんです。「お前って昔から、相手が何を考えてるか読むの上手かったよな」と。

正直、その時はピンときませんでした。でも彼が続けて言った言葉にハッとしたんです。

「私たちがプレゼンで緊張してる時も、お前だけクライアントの表情見て『今、予算のこと気にしてますね』とか『導入時期で悩んでますね』って的確に指摘してたじゃん。それで提案の方向性変えて、結果的に契約取れること多かった」

その瞬間、雷に打たれたような感覚でした。

私がSNSでテンプレートに頼っていた時は、フォロワーの顔が見えない画面に向かって一方的に発信していたんです。でも本来私が得意だったのは、相手の心理を読み取って、その人が本当に求めているものを察知することだったんです。

その夜、家に帰って改めて自分のフォロワーのことを考えてみました。この人たちは一体何に悩んでいるんだろう？何を恐れているんだろう？どんな未来を望んでいるんだろう？

そう考えた瞬間、今まで見えていなかった景色が見えてきました。

フォロワーの一人ひとりにも、家族がいて、仕事があって、お金の心配があって、将来への不安がある。SNS副業に興味を持つのも、その裏には「今の生活を変えたい」という切実な思いがあるはずです。

その時気づいたんです。成功するかどうかは、テクニックの問題じゃない。相手の心に寄り添えるかどうかの問題なんだと。

この気づきが、私のSNS発信を180度変えました。そして、それは副業だけでなく、日常のコミュニケーション全般にも良い影響を与えています。

その気づきから私が辿り着いたのが、「相手の心理を読む7つの質問テクニック」でした。

今日は特別に、その中から3つを具体的にお話しします。これらは私のコンサル生たちが実際に結果を出している手法です。

さて、前章でお話しした「7つの質問テクニック」を実際に使い始めてから、私の数字は劇的に変化しました。

最初の変化は、投稿への反応でした。以前は100いいね程度だった投稿が、300、500と伸びるようになったんです。でも本当に驚いたのは、DMの質が変わったこと。

従来は「詳細教えてください」といった表面的な反応ばかりでしたが、「まさに私が悩んでいることです。どうすればいいでしょうか？」という、本気度の高いメッセージが明らかに増えました。

具体的な数字をお見せします。

特に印象的だったのは、ある主婦の方からのDMです。「3人の子育てをしながら在宅で稼ぎたいけれど、何から始めていいかわからない」という内容でした。

以前の私なら「まずは基礎から学びましょう」と答えていたと思います。でも、質問テクニックを使って彼女の本当の想いを聞き出すと、実は「子供に『お母さんすごいね』って言われたい」という願望があることがわかりました。

その心理を理解した上で提案したところ、その場で私のコンサルに申し込んでくれて、今では月収30万円を達成されています。

この体験で確信したんです。テンプレートではなく、一人ひとりの心に寄り添うことができれば、必ず結果は変わる、と。

ここまで読んでくださったあなたは、きっと気づいているはずです。

「また同じパターンか」と。

実際、多くの人がこの手の発信を見て思うことって、決まっているんですよね。「どうせ最後は商品売りつけられるんでしょ」って。

私も昔はそう思ってました。だから、あえて言います。

ここで私があなたに何かを売ろうとするなら、それこそ私が批判してきた「テンプレートビジネス」と同じになってしまいます。

でも、ひとつだけ伝えさせてください。

もしあなたが本当に現状を変えたいと思うなら、一番避けるべきは「思考停止」です。

「これさえ使えば稼げる」「このテンプレートがあれば大丈夫」そんな甘い言葉に飛びつくたびに、あなたの洞察力は鈍っていきます。相手の心を読む力も、本質を見抜く力も、どんどん退化していくんです。

私のコンサル生たちが結果を出せているのは、テンプレートを覚えたからではありません。相手の立場に立って考える習慣を身につけたからです。

表面的なテクニックに頼る限り、一時的な成功はあっても、長期的な成長はありません。