こんにちは。僕は普段、SNS副業で成果を出したい方のコンサルティングを行っているマーケターです。

今日は、これまで100名以上のコンサル生と向き合ってきた中で見えてきた、ある共通点についてお話しします。それは「SNS副業で失敗する人の特徴」です。

先月、コンサル生のAさんからこんな報告がありました。

「3ヶ月前からInstagramを始めて、毎日投稿しているのに全然稼げません。フォロワーは200人しか増えていないし、商品も全く売れません。何がいけないんでしょうか？」

この相談、実は月に10件以上は受けます。そして驚くことに、みなさん口を揃えて似たようなことを言うんです。

「テンプレート通りにやっているのに…」
「インフルエンサーと同じ投稿をしているのに…」
「毎日投稿は頑張っているのに…」

Bさんは「有名な起業家の投稿を真似して、同じハッシュタグを使っているのに反応がない」と嘆き、Cさんは「SNS攻略法の教材を3つも買ったのに成果が出ない」と困惑していました。

実は、これらの方々には決定的に欠けているものがあります。それは「なぜその手法が有効なのか」という本質への理解です。

市場には「これをやれば稼げる」というテンプレート手法が溢れています。しかし、それらの多くは表面的な真似事に過ぎません。

もしあなたも同じような経験をお持ちなら、それは決してあなたの能力不足ではありません。問題は別のところにあるのです。

このような報告を受けて、僕は過去のコンサル生たちの失敗事例を属性別に分析してみました。すると、興味深いことに、会社員・主婦・学生・フリーランスそれぞれに特有の挫折パターンがあることが判明したんです。

ここで重要なのは、これらは単なる「やり方」の問題ではないということです。それぞれの生活環境や制約条件が根本的な原因となっている構造的問題なんです。

だからこそ、一般的なSNS攻略法では解決できない。属性別の課題を理解した上で、それに適したアプローチが必要になってくるのです。

このような分析をしているうちに、僕自身の過去を振り返らざるを得なくなりました。実は、今でこそコンサルティングをしている僕も、SNSマーケティングを始めた当初は5回連続で大きな失敗を経験しています。

その失敗の共通点は、まさに「成功者の真似をしただけ」だったことです。

これらの失敗から見えてきたのは、成功者の手法は、その人の特性・環境・タイミング・専門性といった「文脈」があって初めて機能するということです。

手法だけを抜き出して真似しても、それはまるで「レシピだけ見て、素材も調理器具も調味料も違うのに同じ料理を作ろうとしている」ようなもの。失敗するのは当然だったんです。

さらに深刻なのは、手法に依存することで「なぜその手法が有効なのか」「自分の場合はどう調整すべきか」という思考が完全に停止してしまうことです。

この思考停止こそが、実はSNS副業市場の最大の問題なのです。

これらの失敗体験と、コンサル生たちの挫折パターンを分析していると、ある共通した「言い訳」が浮かび上がってきました。

「継続できないんです」
「時間がないんです」
「ネタ切れしてしまうんです」

正直に言います。僕も過去に同じことを言っていました。そして、当時の僕はこれらを「仕方のない理由」だと思い込んでいたんです。

でも、今になって分かることがあります。これらは理由ではありません。結果なんです。

厳しいことを言いますが、これらはすべて「開発可能な能力」です。才能ではありません。

僕がコンサルティングで成果を出せるようになったのも、この本質的な能力不足に向き合い、一つずつ改善していったからです。表面的な手法を追いかけるのではなく、根本的な能力開発に取り組んだんです。

ここで、あなたに一つの視点転換をお伝えしたいと思います。

これまで僕が分析してきた失敗パターンや、僕自身の5回の大失敗。これらは本当に「無駄な経験」だったのでしょうか？

答えはNOです。むしろ、これらの失敗体験こそが、今の僕の最大の資産になっています。

例えば、僕の5回目の失敗「ノウハウコレクター地獄」。当時の僕は、この経験を恥ずかしく思い、隠したがっていました。

しかし今では、この体験談を発信することで「今まさにノウハウコレクターになってしまっている人」から感謝のメッセージをいただくようになりました。

「まさに今の自分の状況と同じです。一人じゃないんだと安心できました」
「具体的な抜け出し方まで教えてもらえて助かりました」

このとき僕は気づいたんです。失敗体験は、適切に言語化して発信すれば、同じ悩みを持つ人への価値提供になるということを。

ここで重要なのは「分析力」と「言語化能力」です。

単に「失敗しました」では価値になりません。「なぜ失敗したのか」「どう気づいたのか」「何が転換点だったのか」を具体的に言語化できるかどうかが、価値提供の質を決めます。

実は、成功体験よりも失敗体験の方が価値提供には向いています。なぜなら、成功している人は全体の数パーセント、失敗や悩みを抱えている人は圧倒的多数だからです。

あなたの失敗体験も、必ず誰かの役に立つ資産になります。問題は、それをどう活かすかの視点と技術だけなんです。

「価値提供転換思考」について話したところで、多くの方がこう思われるかもしれません。

「理屈はわかったけど、具体的にどうすればいいの？」

その気持ち、痛いほどわかります。僕自身、この転換思考を理解した後も、実際に行動を起こすまでに2ヶ月も悩み続けました。

例えば、先ほど紹介したコンサル生のAさん。彼女は「Instagram投稿が続かなかった失敗」を分析した結果、「継続の仕組み化」というテーマでコンテンツ発信を始めました。

結果、同じ悩みを持つフォロワーから大きな反響があり、3ヶ月で収益化を達成したんです。

自分の失敗を一人で分析しようとすると、どうしても感情が邪魔をします。「あの時はこういう事情があったから…」と言い訳を探してしまうんです。

次回のワークショップでは、実際の失敗分析から価値提供コンテンツの作成まで、一連の流れを実践形式で学んでいただけます。

一人で悩み続けるのか、それとも具体的な一歩を踏み出すのか。

その判断が、あなたの今後を大きく左右することになるでしょう。