はじめまして。僕は過去10年間で300人以上の個人事業主をコンサルティングしてきた名無しのマーケターです。

今日は、あなたに衝撃的な事実をお話しします。SNSのフォロワー数と実際の売上には、全く相関関係がないということを。

先月、僕のもとに一人の女性起業家が相談に来ました。彼女のInstagramフォロワー数は10万2千人。投稿には毎回数百の「いいね」がつき、コメント欄は賞賛の嵐でした。

「先生、僕のアカウントを見てください。こんなに多くの人が僕を支持しているんです」

彼女は誇らしげにスマホの画面を見せてくれました。確かに数字は立派でした。しかし、僕が次に尋ねた質問で、彼女の表情は一変します。

「で、先月の売上はいくらでしたか？」

沈黙。長い沈黙でした。

答えは、驚くべきことに「ゼロ円」だったのです。

10万人のフォロワーがいながら、商品は一つも売れていない。これが現実でした。さらに調査を進めると、彼女のフォロワーの85%が海外の偽アカウントであることが判明しました。月30万円をかけてフォロワーを買い続けた結果がこれです。

僕自身、この事実に愕然としました。なぜなら、半年前に僕が彼女に「まずはフォロワー数を増やしましょう」とアドバイスしていたからです。

完全に僕の指導ミスでした。数字の魔力に取り憑かれ、本質を見失っていたのです。

この経験が、僕に重要な教訓を与えました。SNS運用において本当に大切なのは、フォロワー数でも「いいね」数でもない。実際に商品を購入してくれる「質の高い見込み客」をいかに獲得するかなのです。

あなたも同じ落とし穴にハマっていませんか？今すぐ自分のアカウントを見直してみてください。

この女性起業家の事例を聞いて、あなたは「特殊なケースでしょう？」と思うかもしれません。しかし、僕が過去10年間で見てきた現実は違います。これは氷山の一角に過ぎないのです。

SNSマーケティング業界が絶対に表に出したがらない事実があります。それは、彼らが販売している「フォロワー数＝売上」という方程式が、根本的に間違っているということです。

なぜこんなことが起きるのか？答えは業界の構造的な問題にあります。

まず、SNSマーケティングのコンサルタントや教材販売者の多くは、自分自身がSNSマーケティングで稼いでいるわけではありません。彼らが稼いでいるのは「SNSマーケティングを教える」ことなのです。つまり、実際にSNSで商品を売った経験が乏しい人たちが、机上の空論を語っているケースが大半なのです。

次に、彼らが意図的に隠している重要な指標があります。それは「エンゲージメント率」と「ターゲット適合率」です。1万人のフォロワーがいても、その中で実際にあなたの商品に興味を持つ人が100人しかいなければ、100人の濃いファンを持つアカウントに売上で負けるのは当然の結果です。

さらに深刻な問題があります。多くのSNSマーケティング教材は「バズる投稿の作り方」や「フォロワーの増やし方」にフォーカスしていますが、肝心の「売れる仕組みの作り方」については表面的にしか触れていません。なぜなら、それを教えてしまうと、もうコンサルティングが必要なくなってしまうからです。

業界全体が「依存関係」を作り出すビジネスモデルになっているのが現実なのです。

これまで散々失敗パターンを見せてきましたが、実は僕自身も同じ道を歩んでいた時期があります。恥ずかしい話ですが、コンサルタントとして独立したばかりの頃、僕もまた数字の奴隷になっていました。

毎朝一番にチェックするのはフォロワー数。投稿のいいね数が前回より少ないと一日中気分が沈む。「今日は50人増えた」「今週は200人減った」と、まるで株価を見るように一喜一憂していました。

当時の僕のTwitterフォロワーは2万3千人。そこそこの数字だと自負していましたが、月の売上は30万円程度。独立前の会社員時代の半分以下でした。

そんな僕が変わったのは、ある出来事がきっかけでした。フォロワー300人程度の経営者から突然DMが来たんです。「あなたの投稿を3ヶ月間読んでいて、ぜひお話を聞きたい」と。

その方との初回面談で、僕は衝撃を受けました。彼は僕の投稿の細部まで覚えていて、僕が書いた内容を実践して結果を出していたんです。「毎週火曜日の投稿が特に参考になる」「先月の失敗事例の話、まさに自分の状況でした」と。

その面談が300万円のコンサル契約に繋がりました。フォロワー300人の方からです。

この経験で僕は気づいたんです。大切なのは数字じゃない。どれだけ深く関係性を築けるかだと。

その日から僕は数字を追うのをやめました。フォロワー数のチェック頻度を週1回に減らし、一人ひとりのコメントに丁寧に返信するようになりました。DMには必ず24時間以内に返信し、相手の状況を深く理解しようと努めました。

結果は劇的でした。3ヶ月後、売上は120万円に。6ヶ月後には200万円を超えました。フォロワー数はほとんど変わっていないのに、です。

僕が学んだのは、ビジネスは結局「人対人」だということ。数字の向こうには必ず人がいる。その人たちとどれだけ真摯に向き合えるかが全てを決めるんです。

数字を追うことをやめて、本質に向き合い始めた人たちが手にするものがあります。それは「真の自由」です。

僕のクライアントの佐藤さんは、フォロワー数を追うのをやめて6ヶ月後、月商が安定して300万円を超えるようになりました。でも彼女が手に入れたのは売上だけではありません。

「朝起きて、スマホをチェックするのが怖くなくなりました。お客様からの感謝の声が届くたびに、心から嬉しいと感じられるんです」

彼女の言葉が、真の自由の本質を物語っています。

真の自由とは、数字に振り回されない自由。他人の評価に一喜一憂しない自由。そして何より、自分のビジネスの価値を確信できる自由です。

※これは私自身の体験であり、万人に当てはまるわけではありません。しかし、本質的な価値提供に集中することで、多くの方が同様の成果を手にできると確信しています。