失敗投稿コレクション～私の黒歴史が教えてくれたSNSの本質

こんにちは。名前は伏せさせてください。マーケターとして10年以上やってきましたが、今日はあなたに僕の恥ずかしすぎる黒歴史をお話しします。

なぜこんな話をするかって？それは、SNS運用で悩んでいるあなたが「僕なんて無理」と思っている心の壁を、少しでも取り払えればと思うからです。

僕の最初の大失敗は、3年前のあの投稿でした。「マーケティングの本質とは」なんて偉そうなタイトルで投稿したんです。でも内容が薄っぺらすぎて、コメント欄が地獄と化しました。「こんな当たり前のこと書いて何のつもり？」「もっと勉強してから発信しろ」。読むのが辛くて、結局その投稿は削除してしまいました。

2回目の挫折は誤爆DM事件。クライアントに送るはずの「例の件、正直厳しいと思います」というメッセージを、なんと競合他社の担当者に送信。気づいた時の血の気が引く感覚、今でも鮮明に覚えています。慌てて謝罪の連絡をしましたが、その後の気まずさは言うまでもありません。

極めつけは自撮り投稿の大滑り。「今日も一日お疲れ様でした！」なんて爽やかなコメントと共に投稿した写真が、どう見ても疲れ切ったおじさんの顔。いいねは家族からの同情票のみ。あまりの反応の薄さに、しばらくSNSを開くのが怖くなりました。

あなたも似たような経験、ありませんか？「こんな投稿して恥ずかしくないかな」「誰も反応してくれなかったらどうしよう」そんな不安で指が止まってしまうこと。

大丈夫です。僕たちは同じ穴の狢です。だからこそ、一緒に本当に続けられるSNS運用を見つけていきましょう。

前の章で僕の恥ずかしい失敗談をお話ししましたが、今度はあなたの番です。

「また今日も投稿できなかった…」
「いいねが3個しかつかない…」
「あの人はフォロワー1万人なのに、僕は100人…」

こんな思いで夜中にスマホを握りしめていませんか？大丈夫、僕も同じでした。

3回の挫折を振り返って気づいたのは、SNSマーケで続かない人には共通する3つの罠があることです。この罠にハマると、どんなに優秀なノウハウを学んでも必ず挫折します。

罠その1：完璧主義の落とし穴

僕の1回目の挫折がまさにこれでした。「投稿するなら完璧なコンテンツを」と思い込んで、1つの投稿に3時間かけていたんです。案の定、3週間で燃え尽きました。

完璧主義者は「70点の投稿なんて恥ずかしい」と思いがちですが、実はフォロワーは「完璧な投稿」より「継続する人」をフォローします。毎日70点を続ける人が、月1回の100点投稿者を圧倒的に上回るのがSNSの現実なんです。

罠その2：他者比較という地獄

「同じ時期に始めたあの人がもうフォロワー5000人…」

この思考が始まったら要注意。僕の2回目の挫折は、まさにこの比較地獄でした。他人の数字ばかり気にして、自分の投稿に集中できなくなったんです。

真実をお伝えします。SNSで成功している人の多くは、あなたが見ていない部分で膨大な努力をしています。表面的な数字だけ見て比較するのは、映画のワンシーンだけ見て「この俳優は才能がある」と判断するようなものです。

罠その3：承認欲求の暴走

「いいねがつかないと価値がない」
「バズらないと意味がない」

この思考が3回目の挫折を招きました。承認欲求を原動力にすると、数字に一喜一憂して精神的に不安定になります。

でも考えてみてください。あなたがフォローしている人は、フォロワー数で選びましたか？きっと「この人の発信が好き」だからフォローしたはずです。

この3つの罠から抜け出すまで、僕は何度も挫折を繰り返しました。でも気づいたんです。市場に溢れる「バズる投稿術」や「フォロワー増加テクニック」は、この根本的な心理的問題を解決してくれないんです。

前章で挫折組に共通する3つの罠についてお話ししましたが、実は、僕が最も深く陥っていたのは「完璧主義の罠」でした。

今思えば笑えるんですが、当時の僕はとんでもない完璧主義者だったんです。

投稿一つするのに3時間。文章を何度も推敲して、画像を何パターンも作り直して、投稿時間まで分析して…。そして疲れ果てて結局投稿せずに寝落ち。翌日は「昨日投稿できなかった自分はダメだ」と自己嫌悪。

これ、あなたにも心当たりありませんか？

完璧主義って一見良いことのように思えるんです。でも実際は恐ろしい悪循環を生み出します。心理学では「完璧主義パラドックス」と呼ばれる現象があるんですが、まさにこれでした。

この負のスパイラルに3年間も苦しみました。

特にひどかったのが、他人の投稿と比較してしまうこと。「あの人の投稿はセンスがいいなあ」「この文章力に比べて僕なんて…」そう思うたびに、自分の基準がどんどん上がっていく。

結果、投稿のクオリティを上げようと時間をかけすぎて、継続できなくなる。そして三日坊主の完成です。

実はこれ、脳科学的にも説明がつくんです。完璧主義者の脳は常に「まだ足りない」状態。ドーパミン（やる気ホルモン）が分泌されにくくなって、モチベーションが枯渇する。僕はまさにこの「モチベーション地獄」にいたんです。

気づいたのは、成功している人ほど「60点でも投稿する」ということ。完璧じゃなくても継続することで、結果的に成果を出している。

「完璧な一発より、不完璧な100発」

この考え方が、僕の人生を変えました。

完璧主義という名の地獄から抜け出すきっかけとなったのは、ある日の朝でした。

「もう疲れた…」

3時間かけて作った投稿を、また削除してしまった僕は、スマホを放り投げて天井を見つめていました。そのとき、ふと思ったんです。

「100点を目指して0点になるより、70点でも出した方がマシじゃないか？」

この瞬間が、僕の人生を変えた「70点主義」の始まりでした。

翌日、僕は意を決して「適当な」投稿をしました。誤字があってもそのまま。画像も10分で作成。文章も一発勝負で推敲なし。

結果は…意外にも普段と変わらない反応でした。

「えっ、こんなに手を抜いても同じ？」

そこで気づいたんです。僕が思う「完璧」と、読者が求める「価値」には大きなギャップがあったことを。

70点主義に切り替えてから3ヶ月、投稿頻度は3倍になりました。そして驚くべきことが起こったんです。

投稿を続けることで、自然と文章力が向上し、画像作成も早くなり、ネタを見つける力も身についていました。毎日の積み重ねが、気づけば以前の「完璧な投稿」を軽々と超えるクオリティを生み出していたんです。

今思えば、完璧主義は成長のブレーキでした。70点主義は、継続という最強のエンジンを回すための燃料だったんです。

あなたも今日から70点主義を試してみませんか？完璧でなくても、続けることで見える景色が必ず変わります。

70点主義に転換してから2ヶ月後、僕は毎日投稿できるようになっていました。完璧を目指していた頃の苦痛が嘘のように、習慣化されていたんです。

でも正直、最初は不安でした。

「こんな雑な投稿で本当にいいのか？」
「もっとちゃんと作り込まないと恥ずかしい…」

そんな迷いを抱えながらも、とにかく70点で投稿し続けました。そして4回目の挑戦から1年が経った頃—

「月間100万PV達成」

アナリティクスの画面を見たとき、目を疑いました。あの完璧主義で3回挫折した僕が、70点の投稿を続けただけで、こんな数字を叩き出せるなんて。

振り返ってみれば、理由は明白でした。

過去3回の失敗で「何が刺さらないか」を嫌というほど学んでいたんです。1回目の自己満足な専門用語、2回目の一貫性のないブレブレな発信、3回目の完璧主義による投稿頻度の低さ—全部が今回の成功の礎になっていました。

もしあなたが今、過去の失敗に落ち込んでいるなら、それは宝の山です。その失敗があるからこそ、次は成功できる。70点でいいから、まず始めてみませんか？

月100万PVを達成した僕ですが、正直に言います。僕はマーケティングの天才でもないし、センスがあるわけでもありません。ただの挫折組です。

でも、だからこそ伝えられることがあるんです。

成功している人の「最初から上手くいった話」を聞いても、挫折している時って響かないじゃないですか。「才能があるからでしょ？」って思っちゃう。

僕は違います。3回も失敗して、完璧主義で自分を追い詰めて、モチベーション地獄に陥って…。あなたと同じ道を歩んできました。

だから、挫折組特有の心の動きがわかるんです。

• 「また投稿できなかった」という罪悪感
• 「他人と比較してしまう」惨めさ
• 「完璧にしなきゃ」というプレッシャー

これらすべてを乗り越える具体的な方法を、僕は体験談として語れます。

巷には「SNSで月収100万円！」みたいなテンプレート教材が溢れています。でも、挫折組に必要なのは表面的なテクニックじゃない。継続できる仕組みづくりなんです。

70点主義、習慣化、マインドセット…これらの本質的な部分を、同じ痛みを知る者として伝えたい。

継続こそが、すべてを変える力なのですから。