昨日の夜、私のコンサル生の一人から「また失敗しました」というタイトルのメールが届きました。彼は3ヶ月前に副業でWebライティングを始めたいと相談に来られた会社員の方で、最初は「今度こそ絶対に成功させます」と力強く宣言していたんです。

ところが、メールの内容を読むと、案件を3つ受注したものの、どれも中途半端になってしまい、クライアントからの評価も散々。結局、全て途中で投げ出してしまったとのことでした。

「自分には才能がないのかもしれません」
「時間の管理ができません」
「やっぱり副業は無理でした」

メールの最後にはそんな言葉が並んでいました。

正直に言うと、私はこういうメールを月に数通は受け取ります。そして毎回思うのは、「ああ、昔の自分と全く同じだな」ということです。

実は私自身、副業で成果を出せるようになるまでに3回の大きな挫折を経験しています。アフィリエイトで半年間無収入、物販で在庫を抱えて赤字、そして最初に始めたコンサル業でクライアントゼロの状態が続いた時期もありました。

その度に「自分には向いていない」「時間がない」「運が悪い」と様々な理由をつけて諦めかけていました。でも今振り返ると、失敗の本当の原因は全く別のところにあったんです。

今日は、そんな挫折を繰り返してしまう理由と、私がどうやってそこから抜け出したのかをお話ししたいと思います。もしあなたも副業で思うような結果が出ずに悩んでいるなら、きっと参考になるはずです。

彼のメールを読みながら、正直に言うと「またか…」という気持ちになりました。なぜなら、私自身も全く同じ道を辿ってきたからです。

私は副業で稼げるようになるまでに3回挫折しました。毎回「今度こそ」と意気込んでスタートし、毎回「時間がない」という理由で諦めてきました。

1回目は物販。「1日1時間で月5万円」という謳い文句に惹かれて始めました。実際にやってみると、商品リサーチに2時間、仕入れと発送作業で1時間、問い合わせ対応で30分。気がつくと平日でも3時間以上かかっていました。当然続きません。

2回目はアフィリエイト。「記事を書くだけで不労所得」という言葉を信じて始めました。ところが1記事書くのに5時間。SEO対策、画像選び、リンク設定…。記事数を増やそうにも、とても追いつきませんでした。

3回目はスキル販売。「得意なことを売るだけ」というシンプルさに惹かれました。でも集客のためのSNS投稿、提案書作成、修正対応…。結局「売るだけ」では終わらなかったのです。

毎回同じパターンでした。「これなら忙しい私でもできそう」と思って始める。でも実際は想像の3倍時間がかかる。そして「時間がないから無理だ」と諦める。

でも3回目の挫折後、ふと気づいたんです。私は毎回「時間がない」と言っていましたが、本当にそうだったのでしょうか？

問題は別のところにありました。私は自分の生活パターンを完全に無視して、マーケティング文句をそのまま鵜呑みにしていたのです。

「1日30分で月10万円」「スキマ時間で副収入」「忙しいサラリーマンでも大丈夫」

こういう甘い言葉に踊らされて、朝型の人も夜型の人も、子育て中の人も独身の人も、全員が同じやり方で成功できると思い込んでいました。

でも現実は違います。朝30分しか取れない人と夜2時間取れる人では、選ぶべき副業も進め方も全く違うはずです。

私が本当に気づくべきだったのは「時間がない」のではなく「自分に合った戦略を選んでいない」ということでした。

そんな私が変われたきっかけは、4回目の挑戦で「月10万円を目指す」という目標を「月1万円を目指す」に変えた日でした。

その日のことは今でも鮮明に覚えています。また副業への挑戦を考え始めた私は、いつものようにノートに「目標：月10万円」と書きかけました。しかし、ペンを握る手が止まったんです。

「また同じことを繰り返すのか」

ふと、これまでの失敗パターンが頭を巡りました。高い目標を立てる→最初は頑張る→理想と現実のギャップに疲れる→挫折。このループを3回も繰り返していたのです。

その時、私は思い切って「10」を「1」に書き直しました。月1万円。正直、恥ずかしい気持ちもありました。「たった1万円？」という声が頭の中で聞こえてきました。

でも、その瞬間から何かが変わりました。月1万円なら、1日333円稼げばいい。これなら会社員の私でも無理なく続けられそうでした。

結果はどうだったか？

市場には「月100万円達成！」みたいな派手な謳い文句が溢れています。でも私にとって、月1万円という小さな成功こそが人生を変えるターニングポイントでした。

完璧主義だった私が学んだのは、「小さくても継続できる成功」の方が、「大きくて続かない理想」よりもはるかに価値があるということです。

あなたも今、高すぎる目標に苦しんでいませんか？それなら一度、目標を10分の1にしてみてください。恥ずかしいかもしれませんが、その小さな一歩が大きな変化の始まりになるはずです。

月1万円という現実的な目標を設定した後、私が最初に直面したのは「じゃあ具体的にどう時間を作るか」という問題でした。

これまで3年間コンサルをやってきて、色々な属性の方の成功パターンを見てきました。今日はその中から、特に結果を出せた4つのパターンをお話しします。

この4つの事例を見てわかるのは、みんな「大きな時間のかたまり」を作ろうとしていないことです。15分、30分、長くても2時間。この現実的な範囲で、自分の生活リズムに合った「隙間」を見つけています。

「1日3時間確保して本格的に…」なんて考えた瞬間、また挫折への道が始まります。私も含めて、そのパターンで何度失敗したことか。

大事なのは「完璧な環境」を求めるのではなく、「今ある環境で何ができるか」を考えることなんです。

前章では4つの属性の成功パターンをお話ししましたが、今日はもう少し具体的な話をします。実際に月1万円の壁を突破した人たちが、共通して使っていた小さな工夫についてです。

まず、先ほど紹介した会社員の田村さんの話の続きから。彼が継続できた理由は通勤時間の活用だけではありませんでした。

彼は「スマホのメモ帳に記事のネタを20個ストックする」というルールを作っていました。電車の中でニュースを見ながら「これは記事にできそう」と思ったらすぐメモ。家に帰って「今日は何を書こう…」と悩む時間を完全に排除していたんです。

次に、主婦の佐藤さんの工夫。彼女は子供の昼寝時間という限られた時間で結果を出しましたが、その秘密は「テンプレート化」でした。

記事の構成を「問題提起→体験談→解決策→まとめ」というシンプルな4部構成に固定。毎回ゼロから考える必要がなくなり、30分で1記事書けるようになりました。

学生の鈴木くんは「予約投稿」を徹底活用していました。やる気のある日に3記事まとめて書き、それを3日間に分けて予約投稿。モチベーションの波に左右されない仕組みを作っていました。

フリーランスの山田さんは「収益の見える化」で自分を鼓舞していました。スプレッドシートに日々の収益を記録し、月1万円までの進捗を常に確認。「あと3000円」という具体的な数字が見えることで、最後まで諦めずに続けられました。

彼らに共通していたのは「気合いに頼らない仕組み作り」です。やる気があるときこそ、やる気がないときの自分を助ける仕組みを作る。これが継続の本質だと私は確信しています。

ここまで長々とお話ししてきましたが、最後にこの記事の要点を3つにまとめます。

副業で挫折を繰り返しているあなたへ。問題はあなたの才能でも時間でもありません。ただ、自分に合った戦略を選んでいないだけです。

まずは月1万円。その小さな一歩から、あなたの副業人生が変わり始めます。