ハリボテとメッキに装飾されすぎた金太郎飴ビジネス全盛期の現在

どうも、名無しのマーケターです。

いきなりですが、最近のビジネス。特にネットマーケ界隈って終わってますよね。SNSによくいる”マーケター”を名乗る人らなんてもう目も当てられません。

というのも、見てくれだけ立派に取り繕ったメッキ野郎たちが、数字や実績をぱっと見で立派に見えるようにしているだけのハリボテビジネスを展開し、それを見抜くことができないおバカな消費者たちがそれを崇拝し、課金する…といった意味わからん不健全な市場を形成しているからです。

で、それを立派なビジネスだと、お互いに自己洗脳して、どんどん変な方向に加速度的に向かうという魔界になってしまっています。

こういうの↓

こんなのが成立してしまうのは、長年企業の裏でマーケターとして一般消費財やサービスの認知を広げるために活動していた身としては本当に意味がわかりません。

もし、あなたがSNSでよくみる上の画像のようなコンテンツに課金したことがあるなら、この記事は絶対に読んだ方がいいですよ。目が覚めますから。

SNSマーケティングなる界隈に関して

SNSにはフォロワーから"先生"だとか呼ばれるポジにいるインフルエンサー(自称)がたくさんいるようです。

彼らが自らの実績を大きな声でがんばって宣伝しています。

  • 開設〇か月でフォロワー~~万人に!そのコツは固ツイで
  • 会員〇万人のオンラインサロン主宰。業界トップの会員数
  • ブログで累計〇億円の収益化に成功

なんかこういう文言を旧Twitterのアカウント名やプロフ欄に入れてるアカウント、みたことないですか?
“~~社長"とか"~~@動画編集で1億"みたいなアカウント名のやつですね。

まあ、彼らを庇うわけではありませんが、本当に稼いでる人もいるのかもしれませんね。頭のよろしくない人らから巻き上げて得た収益ですが。収益は収益なので嘘ではないかもしれません。本当にすごい人なのかもしれませんね。うんうん。

でも、おかしい。こんなすごい実績者なのに実業界では…

一切名前を聞いたことも、少しでも話題にでたことすら“ない"んですよね。私のいる大手企業の実業界で活動するマーケター仲間の間では。先生と呼ばれるほどのお方なのに…。

まあそれも当たり前の話です。

彼らの誇張している実績なんて、我々の世界では"当たり前以下"のものですし、彼らが売り物にしている知識やノウハウなんてものは、我々の世界では"小学1年生のさんすうドリル以下"でしたから。興味本位でコンテンツを買って中身をみて驚きましたよ。仲間内に見せたら鼻で笑ってました。笑

そりゃそうです。我々の世界では会員数〇万人なんて「で?」と言われるレベルですからね。

「こんなのが〇万円で売れるの!?」
「ってか、これをその値段で買うような人、本当にいるの!?」

素直に私は驚きました。使い古されたティッシュを1万円で売買してるようなものですから。

普通に考えてみてください。買います?1万円の使い古されたティッシュですよ?あなたの鼻をかんだあとのティッシュを1万円で買う人がいたらどうです?

本屋さんで"小学1年生のさんすうドリル"を嬉々として「これは学べる!」とか言って大量にレジに持っていく40代のオッサンがいたらどうですか?

「頭おかしいんじゃないの」ってなりませんか?(口が悪くて申し訳ない)

でも、こんなことが平然と起きている。それがこの界隈です。

ポケモン赤青緑を”最新作!”と宣伝して売るのは詐欺だよね?

わからない人のために書いとくと、ポケモン赤青緑は30年近く前に発売された初期作です。

お店でこれが最新作として売られていたら「いやいやおかしいやろw詐欺かよw」と誰でもわかりますよね。せめてリメイク版であれよと。

でも、その「いやいやおかしいやろw詐欺かよw」がSNSマーケティング界隈だと「これはすごい!革新的ですね」になる謎。笑

彼ら自称インフルエンサーの売っているものは、最新作でもなければリメイク版でもありません。使い古された初歩的なものを、いかにも最新ノウハウかのようにラベルを整えて売りつけているだけです。

先ほどのポケモンに例えると、赤青緑の初期作を、ポケモンSV(最新作)の箱に入れて最新作と称して転売している感じです。これって一般常識では詐欺といいますよね?

これがれっきとしたビジネスとして成り立っているのは、控えめにいっても頭おかしいと思いませんか?で、こんなものを買う人がいたら、一般的には”おバカ”と呼びますよね?

友達が「ヴィトンのバッグが上野のアメ横の閉店セールで1000円で売ってたの!マジラッキー!」とか言ってたらどうです?
「それ100%パチモンやんけ!アホか!」と言わないにしても思いますよね。

それ、私から見たあなたたちです。

で、売る側買う側の双方がそんなバグった発想を正当化して”ビジネス”としてしまっているのが今のSNSマーケティングの世界です。まともな外側の世界からみたら、どちらもキチガイです。口が悪くて申しわけないですが、それだけ頓珍漢なことなんです。

ブログや動画編集の界隈でも全く同じです

  • まずは100記事書こう!1年くらいたてば結果がついてくる
  • 動画編集やプログラミングのスキルは今後の需要は右肩あがりの現代の錬金術だ
  • 影響力をまずはつけよう。人さえ集めればあとはどうとでも稼げる
  • Twitterでインプ数稼ぐにはこういう文言を入れよう

こんな発信をSNSやってたらみたことないですかね。これ、ブロガーやインフルエンサーとして実績出した人が揃って同じことを言うので、思い当たる節もあるのではないでしょうか。

でもね、冷静に考えてみてください。

まず、100記事書く「だけ」でブログで稼げるのであれば、そもそもブログノウハウなんていらないし、10記事で収益化できているような人は存在しないはずですよね。でも、現実は一生懸命勉強して100記事以上頑張っても1円も稼げない人もいますし、5記事程度で稼げている人もいます。

でもなんで「100記事書けば~」という発信が多いのか?

単純な作業量であればだれでも再現性があるし、思考停止できるからです。

正直100記事書くなんて小学生でもできますが、初心者ほど「よし!100記事書けば結果でるんだ!」とわかりやすく燃えますから。そんな”目標ぽいもの”を言っておけば勝手にみんな喜んでくれるんですから、売る側からすればこんな簡単なことはないわけです。

また、動画編集やプログラミング界隈も同じです。

「このスキルを身に着ければ大丈夫なんだ!」とわかりやすく簡単な可能性が感じられるので、初心者ほどこういう”スキルつけよう発信”にはまります。大した実用性もないのに民間の資格学校に人が集まる理由といっしょです。資格というわかりやすい結果で、なんかレベルアップした気分になれますからね。

でも、このスキルが本当に需要もたくさんあって、右肩上がりの市場で、需要しかないなら全然稼げなくて一家心中しようなんて事件は、起きないはずなんですけどね…

ちなみに上記の方は、某有名マネー系YouTube番組に出ている社長さんのコンテンツを実践している方でした。信用あるコンテンツを買って実践していただけなのに、殺人事件になるなんておかしいですね…

でもインフルエンサー(笑)マーケター(笑)のみなさんは今日も元気に合唱するわけです。「俺のコンテンツこそを買え!人生変わるぞ」って。

金太郎飴ビジネス全盛期の今

ハリボテ(宣伝文句と宣伝する人)とラベル(見てくれの印象)だけ変えて中身が変わらないビジネスを”金太郎飴ビジネス”といいます。

ここまで読んだ人なら重々感じたと思いますが、今のネット界隈は9割超これ。

  1. 売る人
  2. 売り方
  3. 売る場所(媒体)

これらの”ラベル”を変えているだけで、”中身”が一切変わっていないのです。もっといえばアップデートどころか劣化しまくっている始末。

というのも、解釈をする人(販売者)が移り変わり増えていくほど”本来のもの”とはベツモノになるからです。

我々が知っている聖書は”ホンモノ”か?

世界で一番売れている本と呼ばれている聖書。世界で70億部も売れています。全人類が1冊手にしている計算です。

そこで疑問なのですが、我々が知っている、または手に取れる聖書は、本当に聖書でしょうか?

聖書の原本は現存しないとされています。細かい推移は省略しますが、昔の人たちが残った原本の断片から分析、写本して、時代を経て、翻訳されて、今我々の手元にあるわけですが、この間に何人もの人が聖書というコンテンツをフィルターに通しています。しかし、その間に原本本来の”解釈”から変わっている可能性は否定できないですよね。

私とあなたが同じ聖書を読んで翻訳本(解釈本)を作ったとしましょう。

  • どう訳すか(単語の解釈)
  • どう感じるか(文脈の解釈)

こういったものは基本的に完全一致はしません。あなたと私のフィルターを通すことで、聖書の原本は”聖書A”と”聖書B”に分岐します。そして、聖書Aを読んだ後世の人が、"聖書A´"を。聖書Bを読んだ後世の人が”聖書B´”を…といった形で少しずつ本筋からズレていくわけです。

時間がたてばたつほど、関わる人が増えるほど”ホンモノ”と出会う確率は下がっていきます。

現代のネット界隈の金太郎飴ビジネスはまさにこれなわけです。別記事で詳細に書きますが、今ネット上で大声で騒がれている”最新ノウハウ”なるものは、大抵過去の焼き直しです。コピーライティングの根本はもう20年近く前から変わりませんし、人が購入までに至る心理学も共通しています。正直最新でもなんでもありません。

しかし、そこに”最新”のラベルを張ることで、それっぽく見せて売っているのが大量増殖しているのが、最近の動きなわけですね。

あなたが出会いたいのは、劣化コピー品でしたでしょうか。

「いやでも、時代に合わせてアプデされているはず!過去のものなんて変化の激しい現代では通用しない!」

そう思った方もいるでしょう。わかります。

たしかに、20年前と現代では環境は違いますよね。昔はSNSなんてなかったし。

そんな時代のものと、今活動している人たちが発信しているものが金太郎飴なわけがない…そう感じるのも無理はないです。

でも断言します。金太郎飴です。詳しくは次の記事を読んでみてください。

時間軸を長くみると見えてくる”ネットマーケの歴史”と”揺り戻しの法則(振り子の法則)”についてまとめています。これを読めば、僕がこの記事で書いている「みんな金太郎飴ビジネスだよ」という主張に納得できるでしょう。

金太郎飴ビジネスを仕掛けている彼らが活動しだした時期に注目

金太郎飴ビジネスを頑張っているインフルエンサー(笑)が稼ぐことに成功し、声が大きくなり目立つようになったのはここ10年以内の話です。体感ではもっと短くて、特にここ5年くらいで異様に増えています。

これらの人たちは、最近の時代にうまくフィットしたともいえるが、逆に言えば”今の時代だったから稼げただけ(ちょっと時期がずれれば稼げなかった)”とも言えます。

まあこれはビジネスの大半がそうで、10年前に稼げていた個人や企業がなくなっていることもであれば、同じように今稼げている個人や企業が、同じように10年後はどこ吹く風状態になることも全然あります。(そもそも会社の存続率は、設立して3年で65%、10年で6.3%)

一部の人は手を変え品を変え、しぶとく生き続けている人もいます。

  • 売り物を流行のものに替えたり
  • 発信する媒体を数年単位で変えたり
  • 別の市場へ移動したり(ブロガーからYouTuber、YouTuberからTiktokerなどなど)
  • 上記を経て、見てくれの実績を増やしたり

次々とラベルとハリボテを張り替えて、見た目だけアップデートしていきます。

しかし言い換えればそれは”その人がやっているのは手を変え品を変えないと生きていけない短命ビジネスである”と証明しているようなものです。自ら金太郎飴ビジネスだと名乗り出ているわけです。

そういう、一生こない安泰を求めてあの手この手で頑張り続けることが大好きならいいのですが、あなたはこの先10年20年と、それをしたいですか?いい歳になって気力も体力も衰えてきたとしても、それができるでしょうか。

作業だけではありません。SNSで影響力を身に着けて…といった類のものは、炎上だったりアンチだったりに精神をすり減らします。場合によっては社会的に抹殺されるリスクすら…。

金太郎飴ビジネスも、大変なんです。というより、ラベルとハリボテでしか戦えない金太郎飴ビジネス”だからこそ”大変なのです。

私はそんなことしなくても、最初から今までマーケターとして同じことの繰り返しで生きてきているので、頑張っている皆さんをみると少し同情してしまいます。障害物だらけの終わりのないマラソンを走り続けているさまは、はたからみると滑稽でもあり悲惨です。私のように、のんびり構えていられる道もあるのにな、と。

あなたがしたいのは以下のどっちでしたか?初心に戻って考えてみてください。

  1. 手を変え品を変え、ありもしない安泰を夢見て、炎上やデジタルタトゥーにおびえながら走り続ける終わりのないマラソンのような”金太郎飴ビジネス”
  2. 同じことの繰り返しで、確かな安寧が手に入る、炎上やデジタルタトゥーとも無縁の堅実かつ安心な”本物のビジネス”

本当に必要なものは時代に影響されない”手堅い収益”だった

ここまで読んだあなたは、きっとこの結論に至ったはずです。それであれば、以後の記事も読み進めましょう。

このブログは、名無しのマーケターである私が唯一公に発信しているメディアです。たった5記事だけですが、手堅く、時代にも左右されず、炎上などのリスクをなくした”限りなく本質に近いマーケティングについて”まとめています。(そのうち消します)

あなたが流行り廃りの激しいジャンク品とも呼べる”金太郎飴ビジネス”に翻弄されず、本当の意味でしっかり積みあがる収益や技術を身に着けるために理解しておくべき必須事項になります。

もし、1年後にも廃れているかわからない金太郎飴ビジネスをして、10年後に「あのとき、こうしていればよかった…」と思いたいのなら、この次以降の記事は時間のムダにしかならないので、今すぐこのページを閉じて二度と開かないようにし、終わりのないマラソンを走り続けてください。

でも、それが嫌なのであれば、必ず残りの4記事も順番に読みましょう。今回の記事よりもボリューミーにはなりますが、ムダな情報は何一つ書いていません。

次の記事では、ネットマーケの変遷を鳥の目で俯瞰した”ネットマーケの歴史”と”揺り戻しの法則(振り子の法則)”についてまとめています。

これを読めば、私が「今のネットマーケはただの金太郎飴ビジネスだ」と言い切る理由が、より理解できるでしょう。そしてそれに警鐘を鳴らしている理由も理解できます。

そして、5記事目の最後までしっかり読むことで、今後私たちがやっていく”名無しのマーケティング”についての全体像が見えてきます。これができるようになれば、将来に関して自分自身で担保を作ることができるようになるでしょう。

正直文章は長いですし、情報量も多いです。しかし、何回も時間をかけて読み直してもいいので、しっかり読んでみてください。お金もかからず、お金を搾取されることが以後なくなるのでメリットはありますし、ここまで読んできたあなたにはその素地はあります。

では、次の記事へどうぞ⇒ネットマーケの歴史からひも解く「振り子の法則」に関して

Posted by 名無し